夏から秋にかけて発生する台風。近年の台風は、勢力が強くなっていて日本中に多大な被害をもたらしている危険なものになってきています。
台風が起こす被害には、大雨による洪水や浸水、土砂崩れなど自然の多い地域をはじめ、都市部でも大きな被害を与えるようになってきています。
そんな台風ですが、台風に備えてどんな対策をしていますか?
もし、避難をする必要があるほど大きな台風がきたときにしっかりと対応できるでしょうか?
万が一のことを考えて、予め台風対策や台風に備えた準備をしておきましょう。
家の周りから中の台風対策から台風の避難に関して紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
◎家の外の備え
1.窓ガラスの保護
暴風が予想される台風では、台風の風圧によって窓ガラスが割れたり、物や石などが飛んできて割れてしまうケースが考えられます。
窓ガラスが割れると暴風や大雨が家の中に入り込むだけでなく、割れたガラス片が舞って怪我をしたり、暴風が上に抜けようとして家の倒壊や屋根を吹き飛ばしてしまうなどいった大きな被害を引き起こす危険性があります。
暴風から窓ガラスを守るためにも網戸や雨戸、シャッターがある場合には閉めて鍵もかけてしっかりと窓ガラスを守りましょう。
また、外から窓ガラスを守るものがない場合には、板を貼り付けて保護するのも1つの手段ですよ!
2.側溝や雨戸、排水口の掃除
大雨が予想される台風の場合、水がスムーズに流れるよう「側溝や雨戸、排水口の掃除」をしておきましょう。
側溝や雨戸、排水口を綺麗に掃除をしておくことで水はけがよくなり、台風対策に繋がります。
もし、側溝や排水口に落ち葉などのゴミが溜まっていると、水がうまく流れず大雨で溢れてしまう危険があるんです。
水はけを良くすることで浸水や水漏れなどの予防に繋がりますよ。
また、見落としがちなバルコニーの側溝も綺麗にして水はけをよくしておきましょう。
3.風で飛ばされそうな物は固定するか片付ける
普段、庭やバルコニーに置いている鉢やゴミ箱、物干し竿などの強風で飛ばされてしまいそうなものは家の中や倉庫の中に入れて、飛ばされないように対策しましょう。
万が一、物が飛ばされてしまうと他の人の家に被害を及ぼしたり、電線に引っかかって停電をおこしてしまったりするので、飛ばされそうなものは全て片付けておきましょう。
また、自転車や庭木など動かせないものやしまえないものはロープで固定したり、庭木なら支柱を建てて補強を行い、飛ばされたり倒れないよう対策しましょう。
4.家の壁や外壁、屋根、塀の点検
台風の強風や大雨の影響で、屋根がはがれて周囲に大きな被害を与えてしまうケースがあります。
台風が来る前までに家の壁や外壁、屋根、塀などの点検を行い、弱くなっているところはないか、補強するところはないかなどの確認をして安全を確かめておいてください。
万が一、補強が必要な場合は業者に頼んでしっかりと補強をしたり、直して台風対策を講じておきましょう。
5.土のうを用意して浸水対策
台風の大雨の影響で自宅が浸水する危険性を防ぐために、土のうや水のうを用意して浸水を防ぎましょう。
玄関の前に設置しておくことで浸水を防ぐことができます。
ただ、土のうは正しい積み方ができないとなかなか効果を発揮してくれないので、土のうの代わりになる水防シートやボックスウォールなどが手軽で有効ですよ。
自宅が浸水する可能性がある場合には事前に準備しておきましょう。
◎家の中の備え
1.窓ガラスの飛散対策
家の外の備えとしても紹介しましたが、家の中からも窓ガラスを補強したり、万が一を考えて飛散対策もしっかりと講じておきましょう。
家の中から窓ガラスを補強するには、養生テープやガムテープで縦横斜めに貼ることで強度が増し、窓ガラスの補強に繋がります。
また、窓ガラスの補強をしていても物が飛んできて窓ガラスが割れてしまったときに備えて飛散防止フィルムを張ったり、カーテンを閉めてガラス片が飛び散らないように対策をしておきましょう。
2.非常用品の確認
いつ避難勧告や指示が出てもいいように非常用品の確保と確認をしておきましょう。
予め、災害に備えて非常用バッグを用意しておけば確認をするだけでOKなのでスムーズに避難できますが、なかなか非常用バッグを用意できていないという人が多いでしょう。
すぐに準備しなければいけないときでも、最低これだけは用意しておいてください!
・最低3日分の食料と飲料水(水は1日3L/1人)
・懐中電灯、ろうそく
・バッテリー、電池
・衣類(3日間)
・救急用品と常備薬
・タオル
・身分証とお金
・子ども用品もしくは介護用品
非常用バッグの他に、家に置いておく必需品としては、水の入ったペットボトル・非常食品・トイレットペーパー類・懐中電灯・バッテリー・電池・医療品・薬・貴重品などを準備しておくと良いでしょう。
家族で最低でも1週間、安全に過ごせる量を確保することが大事です。すぐに避難できるように予め、非常用バッグには3日分の持ち物の用意と中身の確認をしておきましょう。
3.ライフラインの確保
台風の影響で、電気や水道、ガスなどのライフラインが止まってしまう危険性も考えられます。
もし、ライフラインが途絶えてしまったときのことを考えて、予め湯船に水を張って生活用水を確保したり、スマホの充電とモバイルバッテリーの充電を満タンにしておいたり、飲水や明かりの確保、ボンベ式コンロの用意、電気やガスがなくても食べられる食料の確保など、ライフラインが絶たれてしまっても大丈夫なように、しっかりと対策をしておきましょう。
4.食料品の確保
大型台風の場合や大きな被害が出そうな台風の場合には、事前に食料品を買い込んでおきましょう。
台風が来たら、暴風や大雨の影響で外出が危険な他、スーパーなどのお店は営業をしていないことが多いので、必ず事前に食料品を買いだめしておいてください。
何かあったときに長持ちするような非常食やカップ麺などの食べ物だけでなく、飲水も一緒に準備して台風に備えましょう。
◎防災マップの確認
1.避難場所と経路の確認
いざ避難勧告や避難指示が出たときに、安全に避難場所まで行けるよう事前に避難場所と避難経路の確認をしておきましょう。
家の近くの避難場所の確認と避難場所までの移動手段、安全にスムーズに移動できる避難経路の確認をしておいて、いざ避難勧告や指示が出たときに焦らずに避難できるように予め、チェックしておいてください。
自宅からの避難場所や経路だけでなく、職場からの避難場所と経路の確認、家族で集まる場所の話し合いをしておくと、よりよいでしょう。
2.自宅周辺の危険なところを確認
自宅周辺に川の氾濫や土砂崩れ、浸水しやすい場所はありませんか。
台風の影響で大雨がふり、道路が浸水して避難できなかったり、土砂崩れがおきて避難できないなど、自宅周辺の危険なところを知らないと避難をしたくても台風の影響で避難できないということもあります。
自宅周辺の危険なところを確認し、避難するときは安全に避難できるようにハザードマップなどで危険なところを確認しておきましょう。
まとめ
大きな勢力で日本各地で猛威を振るう台風。近年の台風は、どこに向かうのか、いつ進路を変えて進むのかもわからず台風が来ると安心して生活できなくなってしまいますよね。
しかし、普段から台風対策や事前に台風対策をしておけば、いざ台風が来ても安心して過ごせます。
台風対策は、意外にも簡単なものが多いので、台風が来ると分かってから対策を講じることができます。
また、今回紹介した台風対策は、地震や大雨のなどの災害の際にも役立つものばかりなので、台風に限らず災害時に備えて対策を講じておくと自分の身だけでなく家族の身、そして周囲の人の身も守れますよ!
予めの備えで、いざというときでも落ち着いて行動できるように対策しておきたいものです。
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