断捨離という言葉が一般的になって、もうかなりの時間が経過しています。
一時、大きなブームになってから落ち着いていたのですが、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに断捨離に目覚める方も多くなったようです。
そこで今回は改めて、断捨離とは何なのかというところからその意味や期待できる効果についても触れていきたいと思います。
・断捨離とは?
一般的に知られている断捨離とは、やはり家にある不要なものを処分していく作業というイメージが強いでしょう。
実際に、不要なものを処分していくことによって家も自分の気持ちもスッキリします。
断捨離ではため込んだものをゴミとして処分してしまう方もいれば、趣味などで集めたコレクションを買い取り業者などに買い取ってもらうという方もいます。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でいわゆるおうち時間が増えたことによって、整理整頓をするようになり、そのまま自然な流れで断捨離することになったという方も多い傾向にあります。
ものが溢れる時代になり、それが飽和状態になっているからこそ、今度はものに囚われない生き方というものを無意識のうちに求めている部分もあるのかもしれません。
・「断捨離」という言葉の持つ意味とは?
「断捨離」という言葉は、ヨーガの行法である断行・捨行・離行がもとになっています。
断行の「断」とは新たに手に入りそうな不要なものを断ること、捨行の「捨」とは家にある不要なものを捨てること、離行の「離」とはものへの執着から離れることをそれぞれ意味しています。
つまり、断捨離の本来の意味とは不要なものを断ち、捨てた上で、ものへの執着から離れることなのです。
そうすることで日々の生活や人生がより快適で豊かなものへと変わっていきますし、そうなることを目指すための断捨離でもあります。
・断捨離で期待できる効果
では、断捨離で期待できる効果としてはどのようなものが考えられるのでしょうか?
実は断捨離には思っている以上にたくさんの効果があります。
【限られたスペースを有効活用できる】
断捨離で期待できる効果として、まず挙げられるのがスペースの有効活用です。
ものをため込んでいると、そのためのスペースが必要になります。
もの自体が場所をとるだけではなく、ため込んでいるものを収納するための家具などでも住まいのスペースが圧迫されていくことになるでしょう。
しかしながら、断捨離で思い切ってものを処分すると、ものやものを収納するための家具によって占領されていたスペースが有効活用できるようになります。
広々とした空間を楽しめるようになりますし、必要な場所に必要なものだけを置くことができるようになるので見た目にもスッキリします。
より快適に生活できるようになるでしょう。
【掃除や片付けが楽になる】
また、断捨離によって掃除や片付けが楽になるという部分もあります。
掃除や片付けが楽になるからこそ毎日でも少しずつ掃除や片付けをおこなおうと思えるようになるでしょうし、それを実践することによってよりクリーンな状態を保つことができます。
実際にものが溢れている空間とそうでない空間では、ゴミやホコリの溜まり方も違ってきます。
【気持ちが変わってくる】
もともと人の心と住まいの状態には、深い関係性があると言われています。
実際に、気持ちが整理できていないと住まいももので溢れてしまうといったケースは珍しくありません。
心の状態が住まいに影響するのです。その逆もまた然りで、住まいを良い状態にすることができれば心の在り方も変わってきます。
断捨離で気持ちがスッキリしたという方が多いのは、まさにこういった部分が関係しているのでしょう。
【価値観が変わってくる】
断捨離を通して、自分がいかにものに囲まれた生活をしていたのかを思い知ったという方も少なくありません。
それはある意味で、ものに支配されていた状態であったとも言えるでしょう。
そのため、断捨離でものを処分することによって、価値観が変わるということもあります。
もので溢れている今の時代だからこそ、「ものがすべてではない」「ものを基準にしてはいけない」「ものよりももっと大切なものがある」という気づきを得られるのはとても大きいでしょう。
【場合によっては臨時収入になる】
ケースバイケースではあるのですが、家にあるものをゴミとして処分するのではなく、買い取り業者などに買い取ってもらうと臨時収入になることもあります。
特に、趣味で集めていたコレクションなどは価値のわかる人に出会えれば思っていた以上に金額になることもあるでしょう。
家も自分の気持ちもスッキリして、なおかつそれが臨時収入になるのであればそれ以上のことはありません。
このように断捨離とは、思っている以上にたくさんの効果をもたらしてくれるものでもあるのです。
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